【高齢化社会の極み】セブンティウイザン 70才の初産【くらげバンチ】

【高齢化社会の極み】セブンティウイザン 70才の初産【くらげバンチ】

江月朝一(65歳)は定年退職を迎えた。 家に帰ると妻、夕子(70歳)から信じられない事実を告げられる。
「私、妊娠しました」
終活。そんな言葉もよぎる夫婦が、突然授かった大きすぎる未来。これから二人の毎日は、すべてが初体験だ!
(くらげバンチ/pixivコミック)

2017年04月11日 15話公開
1,3,5,7、15話、無料試読可

「70歳で初産」は世迷い言ではなくなる……

現政府の言う「一億総活躍」の正体ってのは、
老人と女性の積極的社会進出を意味しています。

加えて、若者の貧困化は晩婚化を加速させ、
30歳を過ぎてからの初婚、初産は、
もう当たり前にあちこちで見られます。

もちろん、健康面など、色々意見はあってしかるべきですが、
こうした社会の実情を踏まえ、
結婚、出産、家族のあり方を考えなければなりません。

さて、今回ご紹介する「セブンティウイザン」ですが、
その名の通り「70歳にて初めて妊娠し、子を授かった老夫婦」のお話です。

「ネタかwww」とか意見もありそうですが、
物語は至って真面目にこの超高齢出産を題材に
夫婦愛を描いていきます。

妊娠がもたらす不安をどう乗り越えるのか

主人公・朝一は至って普通のサラリーマンで常識人。
ついでに言えば団塊世代特有のステレオタイプ的な思考の人です。

妻の信じられない妊娠の事実を
容易には受け入れられず、
不安、葛藤、苦悩をします。

画像引用 https://comic.pixiv.net/viewer/stories/16733

65歳にして初めて「父」になるのです。
分からないことだらけです。
相談できる人間もいません。

しかし躊躇なく「産みます」宣言をする妻。
妊娠検査器陽性反応を投げつけられ、
途方にくれます。

終いには感情が高まり、
泣き出すのです。
「俺に謝れ」
と。
しかし、妻は淡々と語るのです。

画像引用 https://comic.pixiv.net/viewer/stories/16733

そう、妻・夕子さんは既に何十年も悩み尽くし、
煩悶を乗り越え、
「勇気」も「覚悟」もあったのです。

「出産」は理屈じゃない

冒頭にも申したとおり、日本の高齢出産化はどんどん進行してます。

出典 http://www.garbagenews.net/archives/2013446.html

羊水がうんぬんと賛否両論巻き起こした有名女性歌手の発言もありましたが、

女性の労働力に頼らざるを得ない産業構造や
格差貧困化が進み、圧倒的に出会いの機会を喪失している若者、
男女対立を煽るネットスラング、
これでもかと無分別に抑圧され歪になった成人コンテンツ、

いろんな事象が晩婚化を加速させ、
結果的に初産高齢化となっております。

高齢出産のリスクを煽っているだけでは駄目なんだと思います。

本作の夕子さんは様々なリスクを
本人どころか生まれてくる子供のリスクを受け入れます。

合理的な判断、ではないかもしれません。
ただ、人生を合理性のみで考えるとしたら、
私は少し違うと思います。

もちろん、様々な議論があっていいと思います。
この作品を生み出すことだって、
作者サイドは様々な批判も想定されているかと思いますが、
それでも伝えたい「想い」が、
この作品を生み出していると思うのです。

もし、出産のこと、いや人生のことで悩んでいる方がありましたら、
一読されてみることをオススメします。

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