【愛酒家こそ考えて欲しい】酔うと化け物になる父がつらい【チャンピョンクロス】

【愛酒家こそ考えて欲しい】酔うと化け物になる父がつらい【チャンピョンクロス】

自分の家族がおかしかったって、今になってようやくわかった。父はアルコール依存症。母は新興宗教信者。そんなふたりのもとに育ったわたしは、いつしか自分の気持ちを上手に偽ることができるようになっていた…。実録崩壊家族エッセイ!(チャンピョンクロス)

4月18日1話公開開始。次回更新5月2日

煙草に続き、いよいよ酒も規制されるのか?

飲酒に関するマナーについて色々言われてきたが、
それでも、酒を呑むという行為について、
社会が容認してきた面も多々ありました。

しかし社会の非寛容は進み、
いよいよ酒呑みも、というより
「だらしなく酔っ払う」事も、許されなくなってくる時代がくるかもしれません。

などと、書くと
「お前は吉田類か?」「酒呑みを擁護するのか?」
とか叩かれそうだが、そうではありません。

むしろ「酒呑み」こそ、
今まで自分たちの酒癖のため、
犠牲になったか弱い子どもたち、家族たちがいること、
その苦しみを、
徹底的に理解をした上で、
その上で酒を嗜んでこそ、ではないでしょうか?

と(偉そうですみません)投げかける意味でも、
この作品を紹介、ちょっと内容に踏み込んでみたいと思います。

父:麻雀、アルコール依存 母:宗教信者 物語は地獄から始まる

女性作家らしい可愛らしい絵柄に伴わず、
物語は最悪の状況の家族を描くところから始まっています。

親が酔っ払い、取り乱す。

子供にとって、これがどんなに苦痛か、
どれだけのトラウマになるのか、
実際に酒呑みの親を持った方なら、
痛いほど理解していただけると思います。

酒臭い息、理不尽な暴力、ぶちまけられる本音、
聞きたくない言葉のレイプ

最も愛し、尊敬し、依存する、
そんな親からされる残酷な仕打ち。
「そういうものなのだ」と逃げられず、諦めるしかない現実。

今でこそ、児童相談所などが出てきたが、
こうした理不尽に、昔の子供はさらされてきた事も
多々あったと思うのです。

せめて、しっかりした母親がいてくれたら、
それでも主人公の少女は救われたのかもしれない。

しかし、彼女のお母さんは、
優しく、か弱い女性で、
宗教に救いを求めます。

生々しいと思ったのは、
母親が娘のベッドに裸で潜り込むシーン。
その意味を子供ながらに考察する場面です。

画像引用:http://chancro.jp/comics/bakemono/1

第1話から、かなりの期間をぶっ飛ばしていますが、
中学生になった主人公が向き合うことになった母の家出、
捜索し涙ながらに家族の絆を訴え、母を呼び戻すことに成功しても、
かえって残酷な結果となって1話が終わります。

これを読めば、
「酒を楽しく飲みたい」なんて気が全くなくなること請け合いで、
酒好きの方なら、かなりテンションが下がることを覚悟してください。

画像引用:http://chancro.jp/comics/bakemono/1

しかも、
この話は「まだ」一話なのです。

母を失い、悲しみに暮れ、ますます酒に依存するようになる父を
「家族」だから面倒をみなければならないという地獄が
これから描かれていくと思うと……。

それでもね、

酒は古来より伝統的な日本の風習でもあり、誇りであると思うのです。
一部の「呑まれてしまう」人の暴行のために、
無くしてはならない大切な文化だと思うのです。

考えの浅いヘイト煽りや自治厨モラル厨との
くだらない争点にするべきではない。

だから、酒を愛する方にこそ、
この漫画のような話を思い出し、
家族や大切な人を思い出し、
「酒は飲んでも呑まれるな」
でいって欲しいと思ったりしています。

作者と同じように、親の酒で悩み、育った、
それでも酒好きである因果なおっさんの戯言でした。

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