「最強伝説 黒沢」の論理ロジックはLINE世代に通じるのか(後編)【LINEマンガ】

「最強伝説 黒沢」の論理ロジックはLINE世代に通じるのか(後編)【LINEマンガ】

おっさん世代の心に刺さる作品

前回につづき、LINEマンガさんの連載作「最強伝説黒沢」についてです。
今回、本コラムはネタバレを含みますので、
普通に連載を楽しみにされている方は、
お手数ですが、ブラウザバックで戻って下さいませ。

LINEまんがに掲載されてる「最強伝説黒沢」は連載が既に終わっており完結をしていますが、
新シリーズ「新黒沢」もあり、こちらはコミックシーモアさんなどで、各巻の冒頭を試読できます。

コミックシーモアさん、他で試読可能です。

今立てば「男」にはなれるだろうよ

ネットでは他の福本先生作品同様に「黒沢名言集」のページが多数存在します。
それだけ多くのオッサンを突き動かしたんです。
この作品にはおっさん世代の涙を誘う名言に富んでいるのです。

生きてりゃ勝利なんて、動物の話。おれは、人間だ。動物と違う。理想があるんだよ。みな、それぞれの理想の男像、人間像ってのがあって、そういうものを、目指すから人間なんだ。

俺たちの敵は、心に巣食う、自分はこの程度っていう思い込み。幻想だ。

困ってる人………
力のない人達を… 見捨てんな…!
ひとつを何人かで分ける時は………
譲ってやんな…!
荷物は……
黙って重い方をスッ…と持つんだぜ………!
ともかく………
いつも損してな……!

オレ達は誇りうる………
物語がある…!
ガキの頃から……
何度も言われてきたはずだ…!
男だろ…って…!

公園で段ボール箱で雨露をしのぎ、
惰性で生きているホームレスたち。
そして虫けらのように彼らを
「汚物は消毒だーーーッ」よろしく、
町の浄化と言って蹴散らし、乱暴の限りを振るう不良たちが襲います。
なんとか逃げられる体力のあるホームレスのオヤジたちは逃げ出そうとしますが、
公園のダンボールハウスしか生き場のないおばあちゃんは、
気丈に冗談を言ってニコニコしながらも
身体を縮こませて、怖くてこっそり泣くのです。

それを見た黒沢は、このおばあちゃんを守るために、
ただ、それだけのために
恐ろしいチンピラどもとの戦いを決意します。
逃げ出そうとする仲間たちに吠えるんです。
「男になろう!」と。

さて、

こきたなくて醜いホームレスたちの視点になんかに、
一生懸命かわいく「自分磨き」をする女子たちは共感できるのでしょうか?
話し合いで解決したり、公権力に訴えないなどの愚かしい生き方に、
若い合理主義的IT業務者層が共感するのでしょうか?
カワイイヒロインの一人もでてこない、トキメキもない、
戦い方も野暮ったらしい展開に、萌え漫画ファンは共感するのでしょうか?

私は正直難しいとは思います。

しかし、

もし、彼らが、

愚直なれど真摯でひたむきな、
まるで昭和の作品の中で描かれてきた理想の男性像が
「黒沢」という生き方を理解することができるなら、

まだまだ、世の中捨てたものではないなぁ ´Д`)y━─┛
とか思ったりもします。

昭和の男社会的価値観が良いという押し付けがましいことをいう気はありません。
世界はそれでも新しい良い方向に向かっていると思いたい。

だけど、時代遅れの黒沢のような価値観を容認し合うことができるなら、
ちょっとは優しい社会になるのになぁ、、、
とか思ったりします。

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